コークの味は国ごとに違うべきか
- 熙明 李
- 2021年12月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年12月30日
コークの味は国ごとに違うべきか
Redefining Global Strategy: Crossing Borders in a World Where Differences Still Matter Harvard Business School Press, 2007. 【邦訳】望月衛訳,『コークの味は国ごとに違うべきか ‐ゲマワット教授の経営教室‐』,2009年。
「世界はフラット化しつつある」という多くの主張(グローバリゼーション津波論), そして企業の極端なグローバル戦略に対してゲマワットは疑問を呈している。
彼はいまだに「国ごとの地域色」が極めて濃い事実を各種データにより示し, 国ごとの差異に鋭敏であるように諭す。
グローバル市場ですばらしい実績をあげ,存在感を示し, 成功しているコカ・コーラでさえも上述した津波論の餌食になってきた。
なおコカ・コーラ社の事例は,ゲマワット著 Redefining Global Strategy: Crossing Borders in a World Where Differences Still Matter に記載されているので参照されたい。
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【邦訳】望月衛訳,『コークの味は国ごとに違うべきか ‐ゲマワット教授の経営教室‐』,2009年。
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多くの企業が,まず世界標準化方策を行った後,急激に現地化へと方向転換を行う。 それを踏まえたうえでゲマワットは, 企業がセミ・グローバリゼーションという現実を学習することについて次のように述べている。
企業は過去の事例から学習するか, あるいは試行錯誤によって痛い目に遭いながら セミ・グローバリゼーションについて学習することになる。
グローバリゼーション津波論から出てくる
「成長崇拝」 「規模崇拝」 「国境の消滅」 「ユビキタス性」 「画一的戦略」
などといった一連の幻想に惑わされてはいけない。
大石研究室 古川裕康
-参考文献- Redefining Global Strategy: Crossing Borders in a World Where Differences Still Matter Harvard Business School Press, 2007. 【邦訳】望月衛訳,『コークの味は国ごとに違うべきか ‐ゲマワット教授の経営教室‐』,2009年。
詳細は上述リンクを参照のこと。
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